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FXでの共通単位「pips」とは
pipsとは、為替レートが動く際に使われる単位のことで、どんな通貨ペアの取引でも共通の単位として表すことができます。
様々な通貨が混在するFXで、そういったややこしさを取り除いてくれるのが「pips」という単位なわけです。
pipsは「通貨の1%」あるいは「値動きの最小単位」を表します。
通貨ペアによって見方が変わってくるので一緒に確認していきましょう。
pipsは通貨ペアによって見方が変わる
通貨ごとにその最小単位は変わります。
同様に、通貨ペアによって1pipsの大きさも変わってきます。
pipsの見方は、大きく分けると以下の2つに分けることができます。
- 日本円を含んだ通貨ペア(クロス円)
- 米ドルを含んだ通貨ペア(ストレート通貨)
①日本円を含んだ通貨ペア(クロス円)の場合
クロス円の場合、「1pips=1銭(0.01円)」になります。
「小数点第2位=1pips」と覚えておくとよいです。
<例>ドル円(USD/JPY)の場合
「112.765円」から「112.785円」に動いた時、
「0.02円=2pips」動いたことになります。
112.765 ⇒ 112.785
②米ドルを含んだ通貨ペア(ストレート通貨)の場合
ドルストレートの場合、「1pips=0.0001ドル」になります。
というのも、米国の通貨の最小単位は「1ドル」ではなく、「1セント(0.01ドル)」だからです。
「小数点第4位=1pips」と覚えておきましょう。
<例>ユーロドル(EUR/USD)の場合
「1.1800ドル」から「1.1840ドル」に動いた時、
「0.0040ドル=40pips」動いたことになります。
1.1800 ⇒ 1.1840
pipsとロット数(lot)の関係性
僕が紹介している自動売買システムの特典の1つに、多くのトレーダーが集まる専用のコミュニティがあるのですが、そのコミュニティでは
「○○pips取れました!」
というやり取りをよく目にします。
このように、トレードの結果を表す統一単位として「pips」は使われていますが、実際の損益というのは「pips」と「ロット数」によってきまります。
実際の損益 = 通貨ペアの値動き(pips) × ロット数
それでは、具体的な例をみていきましょう。
<例>ドル円(USD/JPY)の場合
111.000円で買い注文をいれ、112.000円で決済した時、
「1円=100pips」取れたことになります。(1pips=0.01円)
続いて、ロット数ですが、
1ロット=10万通貨の海外FX会社の場合で計算すると、
1pips動くだけで、0.01円×10万通貨=1,000円となります。
もし1ロットの注文で100pips取れたとすると、
100pips × 1,000円 = 10万円
の利益を得ることができます。
例をみてわかるように、ロット数が大きければ大きいほど、利益は増えます。
なので、プロトレーダーの間で、トレードの良し悪しを語るときは、獲得した金額よりも「pips」で比較した方が、より本質的なのです。
最後に
今回は、FXの共通単位である「pips」とは何か。そして、「pips」とロット数との関係性について解説させていただきました。
この共通単位である「pips」は、実際に自分がどれくらいの利益を見込めるのかをチェックをしたり、相場の流れをつかんだりするのに知っておかなければなりません。
ちょっとややこしい所もあるので、トレードをしていきながら
「どれくらいのpipsが動いたのか」
を確認していきましょう。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。