通貨ペアとは
FXでは、日本円や米ドルなどの異なる2つの通貨をペアにして取引を行います。
この2つの組み合わせのことを「通貨ペア」といいます。
例を確認していきましょう。
ドル円の通貨ペアがあるとします。
ドル円は「USD/JPY」と表すことができ、
■「買い(buy)」の場合
左側のUSD(米ドル)通貨を買い、右側のJPY(円)を売るという意味になります。
■「売り(sell)」の場合
USD(米ドル)通貨を売り、JPY(円)を買うという意味になります。
このように、FXでは1つの対となった通貨を取引するので「通貨ペア」と呼ばれているんです。
通貨ペアの種類と特徴
いくつか代表的な通貨ペアとその特徴を紹介します。
通貨ペア | 特徴 |
ドル円(USD/JPY) | 初心者が扱いやすいペア。値動きは穏やか |
ユーロドル(EUR/USD) | 最も多く取引されているペア |
ユーロ円(EUR/JPY) | 比較的多く取引されているペア |
ポンド円(GBP/JPY) | 短期で値動きがあるので、要注意。 |
豪ドル円(AUD/JPY) | 米・中・日の経済情勢に影響を受ける |
その他にも100種類以上の通貨ペアが存在しますが、FX会社によって取り扱っている通貨ペアは異なっています。
ストレート通貨とクロス通貨
通貨ペアは主に2つの種類に分けられています。
- ストレート通貨
- クロス通貨
①ストレート通貨
ストレート通貨とは、米ドルを軸に取引される通貨ペアのことです。
例えば、
- ドル/円
- ユーロ/ドル
- 豪ドル/ドル
- ポンド/ドル
などです。
米国は世界の貿易の中心であり、米ドルは基軸通貨です。流通量、取引量どちらも世界一安定しているといわれているので、値動きが比較的安定しています。
②クロス通貨
クロス通貨とは、米ドルを介さない通貨ペアのことです。
例えば、
- ユーロ/ポンド
- ユーロ/豪ドル
- ポンド/円
- ユーロ/円
などです。
また、クロス通貨の中で、「円が含まれている通貨」のことを「クロス円」といいます。
実は、クロス通貨はそれぞれが直接取引されているわけではなく、ドルを一度介して取引が行われているんです。
<例>「ユーロ/円」の場合
取引①:円でドルを買う
取引②:ドルを売って、ユーロを買う
このように2つの取引をクロスするので「クロス通貨」と呼びます。
クロス通貨は、通貨によっては国の情勢が安定していないことや、取引量が少ないケースもあり、値動きが激しいので注意しましょう。
まとめ
今回は、FX初心者がどの通貨ペアでトレードするのが良いかということについて解説しました。
結論からいうと、ドル円が最もオススメです。
特に自動売買システムでは、値動きが激しすぎる通貨ペアで取引をすると、思わぬ損失が発生することがあります。
そういったリスクを極力減らすこともできますが、初心者の場合は、一番安定しているドル円から徐々に慣れていくのがいいでしょう。
それでは、ここまでご覧いただきありがとうございました。