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経済指標とは
経済指標とは、各国の政府や中央銀行などの公的機関が発表する「経済に関する統計情報」のことです。
例えば、雇用状況や企業の景気感覚、国の総生産など様々な種類があります。
そして、このような経済指標や金利などの経済情報をファンダメンタルズといいます。
経済指標次第で相場は大きく動くので、多くのトレーダーが経済指標を参考にして取引をしています。
裁量トレードに限らず、自動売買システムを使っていく上でもこの経済指標は重要になってくるのでしっかり理解していきましょう。
FX初心者が経済指標をチェックした方がよい理由
経済指標発表時は相場が大きく変動します。
経済指標が発表されると、相場の方向性が上昇か下落かはっきりと出やすく、大きな損失を出してしまう危険性もあり、この時は取引をしないというトレーダーが多くいます。
特に自動売買システムは、テクニカル分析を用いているので、経済指標発表時の急な相場変動を苦手としています。
なので、重要な経済指標の前後1時間は稼働をストップするなどの工夫が必要になってきます。
とはいっても、相場の方向性がはっきりとでやすいので裁量トレードにおいては、経済指標の発表時だけトレードをするという方もいます。
この経済指標をリスクと捉えるか、チャンスと捉えるかはあなた次第ですが、FXをはじめたばかりの初心者の場合は、様子見することをオススメします。
FX初心者がチェックしておくべき重要な経済指標
経済指標は毎日のように発表されていますが、相場に大きな影響を与える重要な指標はごく一部です。
そして、初心者の方はアメリカの重要な指標をチェックしておくとよいです。
■アメリカの重要指標
- FOMC
- GDP(国内総生産)
- 雇用統計(非農業部門雇用者数、失業率)
- ISM製造業景気指数
- ニューヨーク連銀指数フィラデルフィア連銀指数
- 鉱工業生産
- 小売売上高
この中でも色分けした指標はさらに重要度が高いので、1つずつ確認していきましょう。
重要指標①:FOMC
FOMCはかなり有名な経済指標の1つで、アメリカの金融政策を決定する会議のことです。
ここでは、現在の景気判断と政策金利の上下に関しての方針が発表されます。
頻度は約6週ごとに年に8回行われます。
この発表が予想と違った場合、トレンドが一気に変わってしまう可能性もあり、世界の金融マーケットに大きな影響を与えます。
重要指標②:GDP
GDPは国内総生産のことで、その国の景気を総合的に判断できる指標です。
発表は四半期ごとですが、
「速報値→改定値→確定値」
と3回発表されるため、毎月発表されます。
特に、「4月、7月、10月、1月」に発表される速報値が与える影響が大きいので、要チェックです。
重要指標③雇用統計
経済指標で最も注目されているのがアメリカの雇用統計です。
毎月第一金曜日に発表されます。
雇用統計の項目は10以上ありますが、その中で重要なのが、
- 非農業部門雇用者数
- 失業率
の2つです。
予想数字と実数時の差が相場に大きな影響を与え、大荒れになることもあります。
発表後、一瞬で100pips動くことも珍しくはないので、必ずチェックしましょう。
経済指標カレンダーをチェックしよう
経済指標は各サイトの経済指標カレンダーというもので一覧を確認することができます。
その中でもオススメなのが、みんかぶFXの経済指標カレンダーです。
経済指標が5段階で評価されており、FX初心者でもわかりやすい仕様になっています。
最後に
今回は、経済指標について解説させていただきました。
裁量トレードでも、自動売買システムでも、経済指標は必ずチェックしておくべき重要な情報です。
短期的な動きでも一方的なトレンドは多くのEAが苦手としているため、重要度の高い経済指標の前後1時間は稼働を停止するなどの工夫をしましょう。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。